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頭取メッセージ

はじめに
取締役頭取 荒木 英二

取締役頭取 荒木 英二

皆さま方には、平素より私ども福岡中央銀行を格別にお引き立ていただきまして誠にありがとうございます。
このたび当行は株式会社ふくおかフィナンシャルグループと経営統合いたしました。
今後も様々な変革に積極果敢に取り組み、「中小企業専門金融機関」としてなお一層お客さまのお役に立てるよう、役職員一同尽力してまいります。

経営環境

2022年度は、新型コロナウイルス感染症の拡大抑制と経済活動の両立が進められ、国内経済はコロナ禍からの需要の回復等を背景に、緩やかに持ち直してまいりました。一方、ウクライナ情勢悪化の長期化や物価上昇など、先行き不透明な状態も続いております。
こうした経済情勢の中、金融面では日本銀行による金融緩和政策の一部変更に伴い国内長期金利が上昇する場面がみられたほか、為替相場は、急激な円安の進行とその後の円高方向への動きなど大きな変動がみられました。
当行はこのような状況においても、引き続き新型コロナウイルス感染症や企業物価高騰などの影響を受けられた地域の事業者の皆さまに対する資金面でのご支援に加えて、伴走型の課題解決にも積極的に取り組んでまいります。

第12次中期経営計画の進捗

第12次中期経営計画「BEST!~ひとりひとりのベストを大きな力に~」の2年目となる2022年度は、アフターコロナを見据え、お取引先の資金面のご支援をはじめ、事業承継や財務の健全化、デジタル化支援や伴走型の課題解決に積極的に取り組むなど、長期ビジョンである「地域になくてはならない銀行」を目指してまいりました。
新型コロナウイルス感染症の影響を受けられたお取引先に対しては、資金繰りや業況等の聞き取り調査を定期的に実施することで、お取引先が抱えるさまざまな経営課題の解決をサポートするきめ細かな取り組みを継続的に行ってまいりました。
また、店舗網と人員配置の最適化による営業力強化策にも取り組み、新築移転した筑紫通支店に博多駅東支店が店舗内店舗方式で移転し、福岡市中心部に大型拠点が誕生いたしました。
社会環境がこれまでにない速さで大きく変化する中、2023年度は、第12次中期経営計画の仕上げの年として、基本コンセプトである「顧客本位の営業スタイルの進化」「収益基盤の強化」を一層推し進め、当行の営業地盤である福岡の更なる活力向上に努めてまいります。

サステナビリティに関する取組み

当行は、2020年12月に公表した「福岡中央銀行SDGs宣言」の下、SDGsを企業行動・経営戦略につなげ、地域における社会的課題解決と経済発展の両立を図ることで、持続可能な社会の実現に取り組んでおります。
気候変動に対する取り組みとしては、2021年 7月にTCFD提言への賛同を表明し、気候変動対応を強化するなかで、当行の事業活動における環境負荷低減に努めるとともに、気候変動がお取引先と当行に与える影響を把握し、金融商品・サービスの提供を通じてお取引先の脱炭素化も支援しております。
人的資本への取り組みとしては、「人財育成方針」を策定し、一人ひとりの人財を企業価値向上の重要な資本と位置づけ、適正な人事評価により働きがいを高めるとともに、専門知識・スキルの向上を通して、お客さまの期待と信頼に応える人財の育成に取組んでまいります。また、「社内環境整備方針」を策定し、一人ひとりが高いモチベーションを持ち、ベストを尽くす企業風土を醸成するとともに、ワークライフバランスの実現に向け、社内環境の整備も図ってまいります。

地域になくてはならない銀行を目指して

当行は、10月より「新生福岡中央銀行」としてスタートいたしました。今後はFFGグループとしての総合力を発揮していくとともに、それぞれの経営資源や強みを活かして、従来以上に、福岡県内の幅広いお客さまの課題解決や成長をサポートすることにより、地域経済の持続的発展に一層貢献し、「地域になくてはならない銀行」を目指してまいります。

皆さまにおかれましては、今後とも変わらぬご支援とご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。


2023年10月
取締役頭取 荒木 英二