頭取メッセージ

取締役頭取 荒木 英二
皆さまには、平素より私ども福岡中央銀行を格別にお引き立ていただきまして誠にありがとうございます。
当行は、2023年10月に株式会社ふくおかフィナンシャルグループ(FFG)と経営統合を行いました。統合後はFFGの「シングルプラットフォーム・マルチブランド」に則り、グループ機能を最大限活用することで、お客さまへの提供サービス拡大を図るとともに、業務の効率化を進め、これまで以上にお客さまとの対話に注力できる体制を築いて参りました。引き続き、訪問・対面を重視した営業活動を通じて、幅広いお客さまの課題解決や事業成長のサポートなどお役に立てるよう尽力して参ります。
当行が拠点を置く福岡県では近年、スタートアップ企業や人口の増加、インバウンド需要や企業誘致の拡大など成長が続いており、この成長を支えているのは、地元の中小企業の皆さまです。当行はそうした地元の中小企業のお客さまを中心に長年お取引いただいており、営業担当者のお客さまに寄り添う人間味溢れる営業スタイルから生まれる、繋がりの深さを強みとしております。この強みは、デジタルやAIの導入が進むこれからの時代に、より重要視されるととらえており、効率化が重視され、デジタル中心の世の中になるからこそ、最後は人の温かさ・結びつきが差別化要因となると考えております。私たちは、デジタルも活用しながらお客さまの利便性を高めるとともに、お客さまの理解をより深め、引き続き「人」によるきめ細やかなサービスを提供してまいります。
2025年度より、FFGとの経営統合後初めての中期経営計画がスタートいたしました。中長期的な方向性を定めるにあたり、FFGの中で、当行は「どのような役割を果たすのか」、「これから具体的に何を目指すのか」、当行が長期的に目指す姿を明確にするため、不変の価値観である「中小企業専門金融機関」の再定義を行い、その在り方を昇華させる形で目指す姿を「シン・中小企業専門金融機関」といたしました。この目指す姿の「シン」には「中小企業・小規模事業者のお客さまに特化した斬”新”な銀行」、「お客さまに対し従業員や家族のように”親”しく接する銀行」、「課題解決に”真”剣に向き合う銀行」の3つの意味を込めています。
これまで培ってきたお客さまとの距離感は変えずに、FFGとの統合効果を上乗せし、グループ全体で質の高い金融サービスをお届けすることで、地域のゆたかさの実現に貢献できるよう役職員一同、より一層努力してまいる所存です。
今後とも変わらぬご支援とご愛顧をよろしくお願いいたします。
